パーキンソン病治療は最初の10回を目途に
パーキンソン病は震えが止まらなくなるものと、身体が固まってしまう二つの症状に分かれます。
徐々に進行してゆくと緩慢な動きから動かなくなり、震えは徐々に大きくなって行きます。
患者の顔を見ればおそらく脳の活動が止まっていき、顔は無表情になっています。
パーキンソン病は脳の病気なので、東西医学とも難しい病気になります。
脳は何なのとかどのような働きをしているのか、分かり始めたのはほんの百年ほどのことです。
東洋医学は内科であり脳の解剖や分析は出来ません。
西洋医医学の分析成果を学び治療に生かせれば、パーキンソン病治療も出来ることになるはずです。
漢方薬も鍼灸治療も二千年まえの古典をなぞることしかして来ませんでした。そこから抜け出す新しい治療法は出来てきませんでした。パーキンソン病発症原因は細菌やウイルスとは言われていません。
細菌やウイルスが原因ならこの病気はすでに克服されているでしょう。
脳神経が正常でなくなることは、おそらく次のことが考えられます。
手のひら先生の高麗手指鍼療法理論は進化論を取り入ています。
世界で初めての理論なので、ただいまのところほとんど理解されていません。
人間は4億年前の先祖は魚の形をしていました。
それが鳥の形になり、600万年前に人間になりました。
形だけではなく内臓や免疫システムも変化してきました。
その時代の記憶は今でも体に記憶として残っているのです。
しかしそれは生まれる時一瞬現れて消えたり、普段は見えなくても道具を使うと感じるようになるのです。
このアイデアはフランスの耳鍼創始者のポールノジェ博士が発見した方法です。
例えば肝臓のツボを探すとすれば、3つの時代に1つづつ現れるので合計3つになります。
脳神経の大脳基底核の治療なら3か所になります。
以上が基本理念になります。
パーキンソン病治療で使う脳神経のツボは4か所になります。
それが進化の時代フェーズと呼びますが、フェーズはⅠからⅢあります。
合計12か所のツボに鍼を刺し治療します。
診断した結果で1か所のツボに刺す鍼の本数が決まります。
3本と診断すれば3×12か所イコール36本になります。
病状によりこのように多くなりますが、経験によるとかなり早く本数は減ります。
脳の活動が活発になれば鍼の本数も減ります。
目の輝きが変わり動きもスムーズになり始めます。
最初は激痛を伴うのが少し欠点かもしれませんね。
治療目安は10回です。
ほぼ同時期に患者さんがいらっしゃいました。
お一人はお父さんを連れて、お一人は自分の治療のためでした。
お父さんは説得されてきたのですが鍼は未体験でした。
その上激痛が走るので4回で中断しました。
しかしその経過は良いものでした。
早い回から震えが無くなり動きがスムーズになってきました。
痛いのが相当こたえたようでしたが、治療の度に鍼の本数は減りました。
お一人は朝夕の震えが問題でしたが、10回ほどの治療内にどちらも消えました。
ツボ1か所の鍼の本数は4回目には、3本から1本に減りました。
歩行を見ていると明らかにスムーズな動きになってきたのが分かります。
問診で目を見るのですがどんどん目の輝きが増すので、本人が良くなってきましたと言う前に病状の変化は分かっていました。
多く症例があるわけではありませんがとりあえずパーキンソン病治療は、最も困っている症状を抑えるのに10回を目安に治療を行うことにしています。