パーキンソン病の根本原因・根本治療をするには?
パーキンソン病の治療と言うと、固縮や震えを治すことが最大の課題でした。
手のひら先生の高麗手指鍼療法ではこれらについては治療方に目途が立ちました。
震え(震顫 シンセン)はおよそ10回前後で止まるようになりました。
しかし問題はその先にあります。
中脳黒質が侵されるので、その下位にある心臓の拍動に乱れが起きるようになります。
つまりそこに影響を与える根本の原因を治さないと、この病気から回復しないことが分かりました。
「脳腸トレード」という言葉がありますが、改めてこの言葉が染みるようになりました。
腸が長いと脳が発達しない、脳が発達している動物の腸は短いという意味です。
以前書きましたが、ヒドラと言う腔腸動物は腸と触覚だけのヒトデのような生き物です。
定置していた場所で餌が取れなくなると体内に脳を作り出します。
その脳を働かせて場所を移動します。
異動した後は脳がいらなくなるので、消化してしまうのですがこれをこのように表現します。
人間がまだ原始動物だった時は、細胞と腸だけの生き物だったわけです。
そこから様々に形を変え、4億年前は魚、陸に上がり鳥になり、600万年前に人間が現れました。
魚の時にいま人間が備えている内臓を備えていました。
しかしそれを生命の誕生まで遡ると、腸という器官が重要なものであったことが理解できます。
1 パーキンソン病を起こす原因
αシヌクレインと言うたんぱく質が異常増殖してパーキンソン病を発症すると言われています。
この蛋白質は胃の末梢神経系に脳から達すると言われ、時間を掛けて脳から達するとされています。
また逆もある可能性も推測されています。
2 パーキンソン病の鍼治療
胃腸から脳までは迷走神経を伝って、αシヌクレインは達するそうです。
鍼灸の理論では神経を直接治療することは出来ません。それは二千年前は神経の存在は分からなかったからです。
鍼治療で出来ることとは迷走神経と関係する臓腑の治療になります。
3 根本治療について
手のひら先生の治療では何はともあれ運動の改善に注力していました。
そこで根本治療はこれからになります。
胃 小腸 大腸 と脳神経の関係が課題となります。
東洋医学理論の中でその問題が解決できるのでしょうか?
経絡調整理論内では消化できませんので、そのほかの手法を必要になると考えます。
それが以前から研究していた「サウンド・アキュパンキュチャ」です。
音で治療を行う方法で東洋医学では、二千年前にあったアイデアでした。これについては結果が出たらお知らせいたします。
パーキンソン病の治療では短時間の治療で解決する問題ではありません。