ディメンション治療 その後
前回行った後6日程はとても快調で、震えも治まっていたそうです。
ここ2日ほどは少し震えがでて来たようです。
昨日の様子は右手はかすかにそれも時々思い出したように、震えたり治まったりしています。
口の周りと言うより上唇にこちらはかすかに震えが、治療後にでました。
もうこれらの症状は日常生活ではまれに出るくらいです。
何か緊張したりするときにでると言った具合のようです。
これは脳の緊張が即血流に影響するので、震えとなって現れるのでしょう。
本日の治療はディメンションⅡまでにしました。
ⅠとⅡの反応が出ていたので、それに従ったのです。
実は自分の身体の脳溢血治療に出ていない反応でしたが、ディメンションⅢの心臓のバランス治療を加えました。
痙性麻痺の方は良い結果が出たのですが、身体に負担がかかったようです。
寝ている間にベットで暴れたのか、何十年かぶりに落下してしまいました。
翌日肩周囲が楽になっていたので、もう1日同じ処方を行いました。
診断即治療が鍼の治療方法です。
しかし理論を立てて行う方法もあります。
今回は全く未知の分野の治療方法なので、試してみることが必要でした。
やはり心臓に負担がかかったようでした。
鍼治療も中々難しいものです。
未知の分野はなおさらですが、やはり先達の教えを踏襲していかなければ、間違いも起こすということです。
今回は自らの身体での実験なので問題はないでしょうが、西洋医学のように二重盲検法みたいなことはしないのが東洋医学です。
2000年以上の鍼灸の歴史の中で様々な実験がされたかもしれませんが、その中で洗練されてきた方法や戒めは踏襲しなえればならないということです。
少々反省。
パーキンソン病治療についてはほぼ完成で、あとは経過を見ながらどの程度治療回数がかかるか、それが最後に残る問題点だと考えています。
ディメンション治療 その4 パーキンソン病治療方法の完成
本日妹が治療室に入ってくる顔つきが変わっていました。
元の健康だったときの顔になってきています。
足取りも落ち着いてゆったりとなっています。
治療あとの顔は真っ赤になっています、それだけ脳血流が改善されたことを示しています。
顔をつぶさに観察すると上唇がかすかに動きます。
でもこれをほかの人が見ても気が付かないほどの、ちょっと動いているかなほどのものです。
老人がもごもご口をさせているよりも目立ちません。
右手は動いていますが、こちらもかすかな動きです。
担当医師が鍼でこれだけになったと認識すれば、驚愕のことと思います。
パーキンソン病は治らない治せないと言っているのですから。
脚は何ら問題なくもつれる・だるいということは、全くなくなったそうです。
右手の握力はまだ震えが緊張した時に出る位なので、まだ元に戻ったとは言えないようです。
口の周りに出ていた震えは全く気にならなくなったそうです。
いろいろな病気の患者さんが治っていくときは、必ずどなたでも顔が変わってきます。
生き生きとして明るい顔つきになります。
妹もそのように変化してきたので、パーキンソン病は治せると確信しました。
神経難病はどの様に治療したらよいか、今まで少し迷いがありましたが、ディメンション治療がその突破口になると分かりました。
このような造語ですが、この中には人類の進化につれ人間の身体は変わって来た、それを忠実になぞった治療法であると、このところの治療で思うようになりました。
高麗手指鍼だけではないと思いますが、まだまだ研究すれば鍼の未来は、大きく切り開けるのではないかと思うようになってきました。
ディメンション治療 その3
3日前の治療の結果の報告がありました。
パーキンソン病のディメンション治療を始めた時から、治療後は症状も治まり今までにないくらい、特によくなって来ているようです。
本日も結果はよくなって、治療直後の状態が少し戻って入るものの、顔の震えなどはほとんどなくなっているようです。
声も力強くなっていて調子が良いのは電話でも分かります。
妹の場合は、ディメンションⅠとⅡの治療ですが、最初はディメンションⅠとⅢの治療でした。
治療の経過につれディメンションが変化したのでしょうか。
変化とともに症状も良くなっているので、これから推し量れば治療が進んでくると、治療の場が変化するのでしょうか。
大胆に且つ普通に考えれば、症状が良くなってディメンションが変われば、病気が深いところから浅いところに変化したとも考えられます。
ただ浅いと言ってもあくまでも脳のツボに関しては必ずしもそうとも言い切れず、この解釈理解はこれからの実証研究にゆだねられます。
治療が良いものかどうかは顔を見ると分かります。
鍼灸師が行う「望聞問切」の診断方法の、望診に属するものです。
高麗手指鍼が脳と密接に関係する治療法なので、治療が的確で回復してくると必ず顔つきが変化してきます。
辛い顔や緊張が取れた顔をしていたものが、治療が進むほどに変化し引き締まってくるのです。
そのような顔つきに妹がなってきたので、おそらく脳の血流などの改善が相当図られてきたと見えます。
パーキンソン病の最大の原因は脳血流の障害であると考えています。
これを引き起こす原因は分かりませんが、そのひとつの原因である心臓の衰えは改良することができました。
ディメンションごとに心臓機能のバランスを調整することで、脳血流は相当な改善が図られているのだと思っています。
ドーパミンが減少するというのは原因ではなく、ほかの原因から引き起こされる現象です。
なぜドーパミンが出なくなるのか、それは血液が来ないので酸素も栄養も無くなれば、それが出なくなるのは当然の節理です。
ですからこれを正常に戻せば脳の機能は元に戻るはずなのです。
ディメンションを分けて治療する方法はまだ始まったばかりなので、これからさらなる研究と症例を重ねて検証していかないとなりません。
ディメンション治療 その2
本日妹のパーキンソン病について、ディメンション治療の第2回目です。
この1週間治療直後は震えも止まってよかったが、その後は一進一退のようなことを感じているようです。
しかしはた目から見ると今日は顔の感じがいつもと違って、すっきりしているように見えます。
右手を見ると震えてはいますが、親指あたりだけがかすかに小刻みな感じで動いているように見えます。
さて診断すると前回と少々変化があり、脳への酸素供給はそれほど必要ないのかと言うような診断が出ました。
ディメンション治療も様々な症状の患者さんで試し、自分の身体で効果を実感しながら、工夫を加えてきました。
ところで心臓と言う臓器は東洋医学では、君主とされ臓器の中の最高の位置を与えられているのです。
それで長らく心臓が不調でも心臓の経絡心経は調整してはいけない、こう二千年以上戒められてきたのです。
それで不整脈などの治療は、その他の臓器を調整することで間接的に治療することをしていました。
それを昨年来心臓を直接調整する方法を開発しました。
このことは別のところで書いております。
これもまず自分の身体で試してから、治療に使うことにしています。
さてディメンション治療を行う際に、ディメンション1はいつも行っているので抵抗はないのですが、ディメンション2、3になるとこれは少々躊躇します。
自分の身体でも実際に試すまで、ちょっとためらいはありました。
いろいろ心の葛藤のほかにディメンションおのおののツボに、ただ刺すのではなく補寫を考えながら刺すのは難しいのことです。
それがやっと試行錯誤を繰り返し検証しながら、やっとこれで良いだろうというところまで来ました。
本日の治療結果は正解のようでした。
まず顔色がいつもと違い真っ赤になっています。
相当血流が改善された証拠です。
次に手の震えは完全に止まっています。
いつもは止まっているのだけれど、何となく胸騒ぎのあるような止まり方と言っていいようなものでした。
今日の止まりは違う印象があります。
口と鼻の間の震えも全くありません。
最近の研究検証では、君主たる心臓の調整をすることで、すべての臓器の治療が動き出し始める、そのような感じがしています。
パーキンソン病のディメンション治療
手のひら先生の高麗手指鍼治療は、手のひらに工夫を加えると、ディメンション日本語では位相と訳されていますが、様々にツボが現れて来るのです。
経絡もデイメンションを考えることが可能で、この経絡のディメンションと合致する、各ツボの調整を始めることにしました。
内臓に関係するツボ脳神経に関係するツボが、様々に現れてきます。
このアイディアはフランスのノジェ博士が耳鍼の発明の中で、ディメンションの考え方を最初に披露しています。
翻訳書で見られるのは第3位相、すなわちディメンションスリーまでです。
この考え方で治療方法を行うと、耳鍼よりも良いのは気の調整すなわち補寫の考え方を導入できることです。
経絡調整で気の調整を行い、さらにツボと言う点でも補寫ができるのは、手のひらの特長と言えます。
いくつかの疾患で検証しています。
まだ1か月に満たないのですが、結果は今までの治療法とは格段に効果の出方が違います。
ただ自身の脳溢血やこのパーキンソン病の治療法のように、脳神経疾患と関係するものは効果が出るのですが、劇的と言うほどには現れません。
しかし確実に効果が出ているのは、患者自体が実感として感じているのを見ても、評価できる治療方法と言えます。
さて本日わが妹の病状はと言うと、やはり小刻みに右手が震えます。
しかしその震えは常時出るようなものではなくなって、緊張したりするときに出るだけになって来たようです。
本日は2回目のディメンション治療で、先日よりもツボが少々複雑になっています。
脳神経の効果的なツボの選定は、これからの研究で進化していくはずです。
ディメンション1と2について、それぞれ脳神経と臓腑のツボを刺激することにしました。
治療後は手の震えは治まりました。
口の周りの震えは最近移動したそうで、前のところはピタリと収まりました。
新しく移ったというところは、震えは目立たなくなっています。
治る前の変化ではないでしょうか。
全体的な本人の感想として、今まで以上に効果のある治療と実感しているそうです。
手のひらの脳神経ツボ その運用1
手のひらに脳神経に対応するツボを決めました。
このようなツボは耳鍼の発明者、フランスのノジェ博士によって、電圧をかけることで様々な位置にツボが現れることを発見されました。
ディメンションⅠ、ⅡからⅣまでと言う風にです。
しかし脳溢血脳梗塞の治療ブログに書いたように、その使い方までの記述がありませんでした。
そこで独自に研究し使い方を独自に理論化して使い始めました。
自分の治療では効果が高く後遺症もかなり改善されてきたので、本日は妹のパーキンソン病にも応用してみました。
結論から言えば効果が出て、右手の震えが止まりました。
右あごが老人が良くやるモゴモゴしたような、左右に動くのが見て取れますが、今までにないような効果が出たんじゃないでしょうか。
刺鍼後に休んでいる間、相当な深い眠りに引き込まれたようです。
治療効果が出始めてきたり、治療がさらに進んで来たり、新しい効果が出てきたりなど、段階ごとに眠りが出ます。
特に脳の芯の方に効いたときは、眠気が尋常でないほど深くなるようです。
パーキンソン病も脳溢血脳梗塞も、脳がダメージを受けて様々な症状がでます。
脳神経が損傷を受けているわけです。
脳神経のツボでそれを修復できるのではないかと、今まで治療をしてきました。
そこそこ効果が高かったと思いましたが、決定的な結果を引き出すまでにはいきませんでした。
「脳腸トレードオフ」と言う考え方があります。
人間が進化し脳が大きく発達するに従い、他の動物に比較すると極端に人間の腸は短くなってしまっているそうです。
これをこう呼んでいます。
脳は腸から派生した臓器、こう考えても良いでしょう。
確かにこのことから考え、デイメンションⅡの脳神経に対応するツボは、見てみれば腸関連のツボと重なります。
大胆な仮説を立てれば、腸を刺激することで脳神経を修復する方法が確立されるということです。
果たして今日の治療法の効果が良かったかは数日の経過を見ないとなりませんが、治療中直後そして4時間を経過しても震顫は治まっているようです。
パーキンソン病と脳神経のツボ
パーキンソン病は脳神経と深い関係のある病気です。
でも脳自体に問題があるわけではなく、血液循環など身体全体の問題でもあります。
ですから心臓の調整で震えが治まってきたりするのは、脳への酸素供給が改善したからだと言えます。
また鍼治療で一つ発見と改善点が見つかりました。
それはツボの深浅と言うことです。
鍼をツボに刺すのが鍼治療ですが、いわゆる気の通り道は皮膚の直下にあるので、深く刺さないことが原則でした。
ただ脳神経や臓器のツボについては、今まで語られたことがありませんでした。
25年前学校の先生が関西には内臓まで鍼を刺す鍼灸師がいるという話は聞きました。
先生方はそんな深く刺したからと言って病気を治せることはないと、否定的な考え方でした。
その後その本を先生から借りて読みましたが、問題が多く裁判になったなどの事故が記載されていました。
気の調整については浅く刺す、これが基本です。
ではツボに深く刺すか否か、これについて説明を受けたのは故山下詢先生だけで、それも深く沈んだ凝りをどのようにして取るかというものでした。
今回私が検証しているのは、ツボの深浅です。
深浅によってそのツボの効果が発揮されるかと言う、根本にかかわる問題です。
調べてみると衝撃的なことが分かりました。
深く刺してはいけないツボがあり、深く刺すことでその効果が無効になってしまうというものです。
古代中国人は全部ではないものの、分かっていた部分もあったようです。
それは臓器が体の奥深いところにあるとか、浅いところにあるとかそのような物理的位置とは異なります。
ではなぜなのかこれはまだ検証に入ったばかりなので、そこまでの問題解決には至っておりません。
陰陽と言うような単純なものでもなさそうです。
ただこの考え方で私の脳溢血後遺症に応用したところでは、確実に効果が出ています。
そこで我が妹のパーキンソン病に応用してみることになりました。
治療直後の段階ではまだ目立った効果が出ていませんが、徐々に最後の改善が図られることとおもわれます。
手のひらに脳神経のツボを確定したのですが、そのツボも深浅はあります。
脳という頭蓋内に収まっているものでも、すべてが同一に考えるものではないというのが、現段階での分かったことです。
如何にこれを応用し治療に生かすかがこれからの研究課題になります。