パーキンソン病を始め神経難病治療の難しさ
神経難病と呼ばれる分野には、相当難しいい病名の病気があります。
改めてパーキンソン病を根本から治そうとすると、分析力解析力の優れている西洋医学でさえまだ研究途中となっていて、本当に難病なんだなと思います。
手のひら先生の高麗手指鍼療法では、パーキンソン病で起こる動作の改善方法は鍼治療で解決しております。
ただ運動が自由にできるようになったり、震えが納まって日常生活に支障が無くなったとしても、病気が治って元に戻ったたわけではありません。
現代では多くは原子分子から論理的に説明できなければ、治療法を信頼してもらうことは出来ません。
そこに東洋医学が参加できるものではないと考えられるかもしれません。
しかし便利な言葉が昔からあります。「自然治癒力」です。
これがなぜ生まれたかは分からないのですが、治せないなぜ治るのかを説明できない時に、便利に使ったものと私は理解しています。
さて、パーキンソン病の治療法のことです。
いまは大学研究室レベルの成果をネットで読むことが出来るのはうれしいです。
するとパーキンソン病の原因はαシヌクレインと言う、アミノ酸が脳神経に蓄積することで起こるとされています。
αシヌクレインはパーキンソン病や認知症患者の脳に現れる、異常タンパク質と繋がっているそうです。
蛋白質やアミノ酸は人間が生きていくためには必要なものです。これが異常になったと分かれば重大な病気であることが分かります。
身体全体に分布しているものであり、それがある時害を及ぼすものとして認識されるのです。
では全員がパーキンソン病になるかと言えばそのようなことはないし、老化すれば全員がかかるものではありません。
そこに東洋医学からの見方治療方法を模索することが出来るのではないでしょうか。
臓器1個で病気になるのではなく、全体の中の臓器が病気を引き起こすのです。
東洋医学の視点がまさにそこにあるのです。
循環器系全体 免疫系全体 呼吸器系全体 神経ネットワークのバランスをとりながら、働きの悪くなったところを補う方法が、西洋医学とは異なるところです。
パーキンソン病では特に東洋医学にはないと指摘される神経系ですが、これは二千年前に解剖した治療家が内科医の未熟な解剖結果と無視しましょう。
見つけられなかった神経ですが、経絡調整で神経の調整もできることを治療家たちは理解していました。
そのことを頭に入れながら、パーキンソン病の原因物質が神経を通して移動していることが分かっています。
関係する臓腑が分かれば、その臓腑のツボの刺激調整で病気治療ができることになります。
見方を変えれば臓腑を刺激することで、関係する神経も治療ができるのでは無いかと考えております。
パーキンソン病の根本治療に繋がればよいと思っています。
経絡とツボ刺激により、臓腑が活性化することがすなわち「自然治癒力」に繋がると考えています。
パーキンソン病の根本原因・根本治療をするには?
パーキンソン病の治療と言うと、固縮や震えを治すことが最大の課題でした。
手のひら先生の高麗手指鍼療法ではこれらについては治療方に目途が立ちました。
震え(震顫 シンセン)はおよそ10回前後で止まるようになりました。
しかし問題はその先にあります。
中脳黒質が侵されるので、その下位にある心臓の拍動に乱れが起きるようになります。
つまりそこに影響を与える根本の原因を治さないと、この病気から回復しないことが分かりました。
「脳腸トレード」という言葉がありますが、改めてこの言葉が染みるようになりました。
腸が長いと脳が発達しない、脳が発達している動物の腸は短いという意味です。
以前書きましたが、ヒドラと言う腔腸動物は腸と触覚だけのヒトデのような生き物です。
定置していた場所で餌が取れなくなると体内に脳を作り出します。
その脳を働かせて場所を移動します。
異動した後は脳がいらなくなるので、消化してしまうのですがこれをこのように表現します。
人間がまだ原始動物だった時は、細胞と腸だけの生き物だったわけです。
そこから様々に形を変え、4億年前は魚、陸に上がり鳥になり、600万年前に人間が現れました。
魚の時にいま人間が備えている内臓を備えていました。
しかしそれを生命の誕生まで遡ると、腸という器官が重要なものであったことが理解できます。
1 パーキンソン病を起こす原因
αシヌクレインと言うたんぱく質が異常増殖してパーキンソン病を発症すると言われています。
この蛋白質は胃の末梢神経系に脳から達すると言われ、時間を掛けて脳から達するとされています。
また逆もある可能性も推測されています。
2 パーキンソン病の鍼治療
胃腸から脳までは迷走神経を伝って、αシヌクレインは達するそうです。
鍼灸の理論では神経を直接治療することは出来ません。それは二千年前は神経の存在は分からなかったからです。
鍼治療で出来ることとは迷走神経と関係する臓腑の治療になります。
3 根本治療について
手のひら先生の治療では何はともあれ運動の改善に注力していました。
そこで根本治療はこれからになります。
胃 小腸 大腸 と脳神経の関係が課題となります。
東洋医学理論の中でその問題が解決できるのでしょうか?
経絡調整理論内では消化できませんので、そのほかの手法を必要になると考えます。
それが以前から研究していた「サウンド・アキュパンキュチャ」です。
音で治療を行う方法で東洋医学では、二千年前にあったアイデアでした。これについては結果が出たらお知らせいたします。
パーキンソン病の治療では短時間の治療で解決する問題ではありません。
新たなパーキンソン病治療法
パーキンソン病は脳神経の命令伝達が上手くいかなくなった病気です。
ウイルス感染とか細菌感染から発症した病気ではありません。
加齢に伴って臓器の働き、血液の流れがスムーズで無くなったこと 免疫が低下したこと ストレスの影響 などが重なって、中脳黒質の障害から神経伝達物質ドーパミンが出なくなって起こる病気とされます。
治療法は現在までありませんでした。
ドーパミンが出なくなったから起こると言われる病気ですが、補う薬はありますが病徐々に病気は進行していきます。
「手のひら先生の高麗手指鍼療法」では、パーキンソン病治療に効果のなかった鍼治療を変えました。
1 鍼治療のどこを変えたかと言うと
鍼治療は紀元前の二千年前からある理論を実践する治療法です。
その頃は脳と言う臓器は謎の臓器でした。
頭皮にもツボが描かれていましたが、そのツボの効果は脳の治療のためではなく、耳や目や身体を治療するためのツボのためでした。
脳がどのような役目を果たしているか分かったのは、60年ほど前の西洋医学の発展からでした。
ですから脳神経を治療するには、脳を治療するための新たなツボを発見する必要がありました。
2 手のひら先生の高麗手指鍼療法の理論
手のひら先生の鍼治療理論は、人間の進化と鍼治療融合させたところにあります。
魚 鳥 人間と進化してきた過程で、それぞれの時代に対応するツボが人間の体には隠されていて今まで見つけられませんでした。
このことは最先端の生物学ではDNA解析から証明されています。
たとえば、魚の鰓の遺伝子を解析すると、人間の手に変わる遺伝子と一致することが判明したように。
3 脳も臓器も進化してきた
脳も進化してきたので複雑な構造になってきました。
中脳と呼ばれる部分も場所を考えると、魚と鳥の間に進化してきた脳であるように見えます。
心臓の最上位にコントロールする神経がそこにはあります。
水中から陸に上がって来た中で進化した脳にも見えます。
血液循環も複雑に変わって来た時代ですし、脳の免疫を受け持つ脳脊髄液も出来始めたころではないでしょうか。
複雑化した脳のメカニズムに対し、これらが対応できなくなると脳に歪が起きます。
4 やっと分かり始めた脳神経の健康状態
手のひら先生の高麗手指鍼療法は独自に脳神経のツボを発見しました。
さらにそれらを(進化の段階)フェーズⅠ~Ⅲまでの進化の時代に沿って、臓器も脳神経も発見しました。
そのツボに鍼を刺すことで、従来効果が出せなかった脳疾患を治せるようになりました。
しかしツボに鍼を刺せば簡単に治るものではありません。
パーキンソン病に関しても同じです。
かなり改善してきたと見えても、これで治ると言う自信や確信が出てきませんでした。
何しろ短時間で行う治療の中で30以上あるツボを一つ一つ診断することは至難の業でした。
それが最近単純な構造ですが簡単に診断が出来る方法を考えました。
ツボの診断ができ鍼の補瀉が判断でき、同時に何本の鍼を刺せばそこが正常になるかを判断できるものです。
5 パーキンソン病の脳の状態
パーキンソン病は薬で治せないのは分かりました。
運動に関係する脳神経は、みな同じ状態でないのです。
視床 視床下核 前頭部 大脳基底核 中脳 などのツボの状態を一つづつ診断します。
すると今まで全体が瀉であったと思っていたのですが、何ヶ所かは補の状態でした。
このことがなかなか病状の改善が進まなかった原因と分かりました。
未だこの治療法は始まったばかりですが、第1回目から患者さんが実感として分かるほど効果を表しています。
脳の仕組みが複雑になっているので、単に1種類の薬ですべてが解決するわけではないのです。
さらに発症の原因となったであろう臓器の治療を行いました。
あとは自宅で補助療法をすることで良い結果をもたらすはずです。
まとめ
「手のひら先生の高麗手指鍼療法」では、パーキンソン病を治療できると言えるのです。
それは脳神経のツボを独自に発見したことと、そのツボの状態を1つづつ診断し治療ができること。
さらに原因を起こした臓器の治療を行うことが出来るからです。
パーキンソン病の重症度は初診の鍼の本数で分かる
パーキンソン病患者さんの初診時に、診何本鍼を刺せば良いか診断します。
治療に使うツボの数はフェーズごとにおよそ6か所になります。
そこに診断しどのくらい鍼を刺せばよいのか、本数を決めていきます。
多い場合は1か所のツボに3本差すこともあります。2回目になるとこれが1本以上減る場合が多いです。
この3本が実は病気治療に重要なことが最近分かりました。
鍼治療はどのツボも1本差すのですが、理論的には正しく治療してもなかなか症状が改善しないことがありました。
それがつぼあたり必要な鍼の本数を変えるようになると、治療効果が段違いに早くから出るようになりました。
最初のパーキンソン病患者の治療は、手探りでもあったため回数も時間もかかりました。
これを行うようになると、治療効果が初診時から出るようになりました。
イメージすると城壁で守られていたパーキンソン病が、壁が崩されてしまったので治療されて治り始めようなものでしょうか。
思うに古来から達人とか名人と呼ばれる方たち、たとえば私の先生は末期のがんを治療して有名な方でしたが、その治療は1本1本気を鍼に込めて刺すから治せるという手法でした。
おそらく気のパワーの強弱で鍼の効果を調節できたのではないでしょうか。
そのような力がない私は診断をし鍼を増減して、治療強度に変えることにしたのです。
さらに鍼のさす方向を変えることで、鍼灸師の行う補瀉もできることになり、より効果が高まることにもなると思われます。
パーキンソン病の根本治癒
先回書いたように膵臓のホルモン様物質が、推測ですが中脳黒質の神経を再生できるか否か期待して鍼治療を行いました。
結果は治療をしてみないと分かりません。
本日は6月4日ですが、妹のパーキンソン病治療をしました。
パーキンソン病治療の症状は少し悪くなっていましたが、治療を行った結果日常生活で気になることはほぼ無くなった状態です。
本日はさらに上を目指して根本から治るようにと、パーキンソン病の原因の患部中脳のツボを増やし、根本治療になるかもしれない膵臓のツボのFⅠ~Ⅲまでのを調整しました。
直後に足の運びがスムーズになったと言っていましたが、これは気のせいでしょう。数回治療を重ねて数週間後に結果が出れば良いと考えます。
それと並行してドーパミンの不足なら、交感神経の活性化マッサージを日々行い、不足しているものが補うことが出来るか否か試して見るように指導しました。
さらに進行をしないようにするために、低下した脳の免疫度を上げる鍼も打ちました。
脳脊髄液を刺激調整することです。そのため手のひらのなかの脈絡叢のツボだけではなく、「神経免疫学革命」や「大阪大学の研究」で述べられている。腰部の刺激も行ってこのことを促すことをいたしました。
さらにすぐ結果は望めないかも知れませんが、膵臓の刺激を行うことで鍼治療でも症状を正常にさせられる上に、根本から治せる方法になればと思います。
パーキンソン病の根本原因を治す方法
パーキンソン病の症状は中脳黒質部が侵されて、神経伝達物質のドーパミンが作れなくなったからと説明されています。
パーキンソン病の症状に関連する、前頭葉 大脳基底核 視床 視床下核 のツボに、何本鍼を刺せば良いのか、症状は改善されるのかの治療方法は確立しました。症状はこの治療法だけで改善します。第1回目の治療後から動作は改善します。
この方法ではフェーズⅠ~Ⅲまで行います。1か所3本から2本と鍼が多いので、患者さんは最初は痛みを感じるかも分かりません。
以上の療法だけでも最初から目に見えて動作の改善が出来る新しい方法です。
治療間隔があいたりするとその効果はなくなる可能性もあるため、根本から治る方法を模索し始めました。
1つは中脳黒質のツボを刺激することでその部分が修復できるかという事です。これについて始めたばかりです。
ドーパミンが中脳から出る出ないの問題はどの様になるか分かりませんが、それ以外のところで交感神経を刺激することで補うとどのような効果が出るのか、「手のひら先生の高麗手指鍼療法」で説明しているマッサージが同じ効果を出せるか否か、患者さんに試してもらっています。
さらに大阪大学の研究室で行われた実験成果では、神経の再生に関係あるものが膵臓ホルモン様物質であると書かれていました。
その方法が鍼でも可能であるか試して見ることにしました。
東洋医学的にも納得できることで、パーキンソン病の原因としてストレスがあげられます。
大阪大学の研究では神経回路の修復に膵臓ホルモンが効果があると分かったそうです。
そこでフェーズⅠ~Ⅲまでの膵臓のツボに刺鍼しました。
パーキンソン病治療と鍼の本数
パーキンソン病の治療は、妹の治療から始めた疾患です。
本格的に取り掛る前の準備に3年ほど費やし、その後2,3年でどうにか症状が治まりました。
でも完全に治した満足感がありませんでした。
それは鍼治療として完成した理論づけが出来たわけではなかったからです。
脳出血後遺症も癒えてきた2018年に、ソウルで行われた韓日学術大会に参加するため論文を書き始めました。
初めは順調にまとめて行けたのですが、最後の結論がなかなかまとまりません。
耳鍼のノジェ博士の耳鍼に倣い、位相(フェーズ)を取り入れましたが、そもそもフェーズとは何かが分かりません。
ノジェ博士が書かれた本数冊と、お弟子さんの本数冊を読みましたがその意味するところは説明されていません。
最も肝心で重要なところですが、ノジェ博士は1行たりとも触れていませんでした。
1か月考え続けていた時、数か月前購入した東京芸術大学三木茂夫著「生命形態学序説」に目が留まりました。
もう何回か読んでいたのですが、その時に初めてヒラメキが起きました。
このフェーズⅠ~Ⅲまでに現れたツボは、進化を表すフェーズ毎のツボではないか?
ではそのツボを精査すればどの段階のフェーズかが分かるのではないか?
人間の進化を単純化すれば、4億年前は魚であり次は鳥になり600万年前に人間となりました。
その区別をするには内臓の比較をすれば、区別は可能だろうと推論しました。
魚の内臓は人間が備えている内臓とほとんど変わりはありません。
しかし魚と鳥の臓器には決定的に変わっているものがあります。
それが肺です。
それまで鰓で呼吸をしていたものが、陸に上がって肺になったのです。
免疫システムも胸腺と言う臓器が出来て、人間にもある自然免疫システムが備わったのです。
では鳥と人間の決定的な違いはと言うと子宮です。
たまごで生まれる鳥と違い、人間は胎児として10か月子宮で育ちます。
これらを目印としてフェーズの意味を読み解いたのです。
さらに脳と言う臓器は東西医学とも、解明できて来たのは100年にもなりません。
パーキンソン病は脳の疾患なので、手のひらには脳のツボが1つもありませんでした。
そこで脳神経のツボを見つけ出さねばなりませんでした。
フェーズの意味は解明していましたので、フェーズⅠ~Ⅲまでのつぼは早く見つけられました。
最初はフェーズⅠのみでしたが、フェーズⅢまでのつぼまで鍼を打つようになって症状ははるかに改善しました。
それから5年以上後に私が脳梗塞になったあとに、また一つ考え出したことがあります。
それがツボに打つ鍼の本数のことでした。
現在は本数を簡単に決められる器具を開発したので、短時間に診断し治療ができるようになっています。
初回の鍼の本数が決まるのですが、それが通常に比べると多いのです。
多いかなと思えるほどなのですが、この多めとなる本数を打つと症状が劇的に改善するのです。
今までなかなか治療効果が出なかったのはなぜかと思えるほどです。
治療回数を重ねても中々改善できなかった理由が分かった思いです。
高い壁をなかなか乗り越えられなかったものが、思いっ切ってぶつかってみたら壁が一気に崩れたと言うような思いでした。
パーキンソン病などの難病は回数を重ねないと症状が変わらなかったのが、1回目から震えが止まり足の運びがスムーズになりました。
新たねて今までの治療法は何だったのかと思います。
1か所のツボに何本鍼を刺せば良いのかという問題は、達人とよぼれる治療家には問題にならなかったはずです。
なぜなら彼らは気のパワーでそれを解決していたはずだからです。
まだまだ鍼治療には解決すべき問題は残っているはずです。
この方法を関節リウマチ治療にも使いました。
すると初回から免疫度が正常になり驚きました。
パーキンソン病患者さんの動作が最初の治療後から改善したのは、この方法が間違った方法ではないことの証明です。
未だ治療法が確立したわけではありませんが、パーキンソン病は近いうちに難病とは言われなくなるでしょう。そう願います。