パーキンソン病治療法の完成です
パーキンソン病の治療については、妹の治療例だけでした。
もうお一人のパーキンソン病患者さんを治療して、確実な効果が出ました。
パーキンソン病の最大の原因を中脳黒質が異常を起こし、ドーパミンがでなくなったことによるものとされています。
もう一つの問題箇所は大脳基底核でした。
ここは運動をコントロールする集中司令室とでも言える場所です。
ここのスイッチングがうまくいかないと、震えが激しくなり運動制御ができなくなるようです。
手のひら先生スタイルの高麗手指鍼も10年前は、暗中模索を繰り返して来ました。
6年前から今のように脳神経のツボを見つけ出すことに着手することが出来ました。
3年前から手のひら先生スタイル理論の確立を目指し、全てに説明ができる様になって完成を見たのは2018年でした。
基本の治療法は以前から行っていましたが、イオンパンピングコードやパチパチを使った刺激法を加え、ある程度の成果を見たのがやはり2018年まつでした。
さらにここで発見したのは、実は鍼灸の歴史でも誰も考えたことはないと思う、ツボの刺激度を計測する方法を考え出せたことでした。
普通は1つのツボには鍼は一本刺します。
でもそれで良かったのでしょうか?
効果的だったのでしょうか?
このことは今までどこの本にも記載されていませんでした。
刺激が不足しているときは、山下詢先生は気が滞っている時は、鍼を捻るとか浅くしたり深く刺したりして、気が通るまで刺激することをすると教えていただきました。
もし治せる鍼灸師だった場合はおそらくご自身で持つ、気のパワーを鍼を通して患者に与えるので、問題はなかったのでしょう。
この問題を解決したことでパーキンソン病治療の問題は、一気に解決いたしました。
解決してみればコロンブスの卵のごとく簡単なことでした。
それとこういうことだったのかと納得したことがありました。
それはこの言葉です。「陰極まれば陽となり、陽極まれば陰となす」
現実世界で触れるのは例えば、「極左の左は極右になる」極左とよばれる指導者は、極右の人間と意気投合する、このような言葉です。
鍼灸の世界でも聞いたことがありますが、それはほとんど漠然とした概念でしかありませんでした。
唯一山下詢先生の講義の中でこのような説明がありました。
「腎」という臓器は陰陽五行の中で、水の性質に分るされる。
しかし腎は「水中火」とも言われる。
スイチュウカという音になると、松坂慶子の愛の水中花を連想してしまうかもしれませんが、それではありません。
人間が衰弱して末期になると身体はどんどん冷えてくる。
限界まできた時に一旦体温が戻ることがあるが、それは腎の中の火が燃え上がるからだ。
このようなことがあるのだ、と先生は仰っていました。
陰極まれば陽となる。私はそのように感じました。
それ以外はこのような例はなかったのですが、ツボの最適な刺激は何本の鍼を刺せばよいのか。
この問題が解決し、さらに治療法として一段極めたと思える方法は、見つけ出した瞬間にまさにこの「陰極まれば陽となり、陽極まれば陰となす」が現れたのでした。
パーキンソン病の治し方は以下の方法になります。
1,気のバランスを撮るために診断する。
2,パーキンソン病に関係する主要なツボの状態を診断する。
3,本来の使い方ではありませんが、ツボに何本鍼を刺すのかツボの状態を力価を判断する。
4,ニードルキーパーを装着する。
5,イオンパンピングコードをつなげ、パチパチで刺激する。
6,ニードルキーパーに低周波の電気を流し気を整える。
以上が手のひら先生の高麗手指鍼パーキンソン病治療になります。
患者さんは前回重要なツボには9本の鍼を集中して打ちました。
治療後に計測すると4本になっていました。約半分ほど改善したというわけでした。
今週いらっしゃるとパーキンソン病特有の頭が前に垂れ下がっていたのが、傍目でもうえに上がるようになって改善しています。
他の人からも治ってきたと言われます、傍目からも自分でも自覚できるように改善しているのが分かるようです。
さて今回は3本鍼を刺しました。
治療後は1本と正常になりました。
まだ震えることはあるようですが、それも緊張した時に出るもので、日常生活には支障はない程度です。
緊張する時に思いもかけない震えが出るのは、パーキンソン病特有のことかもしれません。
我が妹のパーキンソン病治療を始めた10年前から6年前頃は、妹がよく言っていたのが「手の震えを見られるのが嫌で、美容院にもいけない行かない」というものでした。
今はよほどのことがないと震えは起きません。
パーキンソン病は脳の病気です。
脳の血流が良くなれば表情も驚くほど変化をします。
パーキンソン病特有の仮面の表情はもうありません。