パーキンソン病の鍼治療 新処方のその後
昨日妹から電話がありました。
「患者さんの受付表を書いているんだけど、来年の何月から書けばよかったの」
以前依頼していた表を作成する意欲が湧いてきたようです。
パーキンソンが進むと無気力になったりする上に、手足に力が入らなくなっていたので予定が延びていたものです。
そのほか患者さんに渡すパンフレットを折る作業も始めたとのことでした。
「あごの痙攣はどう?」
『あごはほとんど揺れない。手の震えは緊張するとまだ少し震えるけれど、もう普段はまったく気にならない。』そうです。
パーキンソン病の鍼治療、手のひら先生の高麗手指鍼によるパーキンソン病治療の完成です~!
堺正章みたいになってしまいましたが、ハテ星はいくつ頂けるでしょうか。
願わくば「星三つ」頂きたいです。
それまでの鍼治療の方針、理論も間違っていたわけではないはずです。
「Clinical Neuroscience 月刊 臨床神経科学」から、パーキンソン病発症の原因なぜふるえが起きるのかなど、私のレベルで咀嚼して鍼治療に生かしました。
それでも簡単には結果が出ませんでした。
改善と言う結果は出ていましたが、患者にとっては元に戻るのが理想なのです。
患者の心は何かというと権威や薬に流れてしまい勝ちでした。
MRI検査で脳の方の進行はないと言われているにも係らず、やはり病院や医師の権威に頼ってしまうのです。
日本の医療国民の認識がそのように組み立てられてきたので、それをあえて非難することは出来ません。
何とかしてこの状況を打開したいと思っていましたが、そう簡単に答えが見つかるはずもありません。
壁を突き破る力ブレークスルーを起こすには、やはりあとから考えると古典の再構築、別の視点からの再認識が必要だったのでした。
コロンブスの卵であってあとから考えると「なあ~んだ、こういうことだったのか」と思えることが、壁を打ち破る力でした。
のんべんだらりと古典を読んでも、古人が考えたことを読み返し理解しても何にも役立ちません。
それでやってきて結果が出ていなかったのだから、いますべきは今の時点で新たなる光を当てなくてはならない。
それがブレークスルーする力なのです。
何はともあれ一番うるさい患者といわれる身内を治せたのだから、そろそろ一人前になってきたかなと思う。
学生時代恩師が言った言葉どおり「身内を治せれば一人前だ。一番辛らつな判定をし口やかましいのが身内の患者だ。それを黙らせるようになったら一人前の鍼灸師になった証拠だ」が身に沁みます。
先生に感謝!