パーキンソン病 原因と治療法

手のひら先生のリウマチ相談室を運営する筆者が、高麗手指鍼のパーキンソン病治療についてお話いたします。

パーキンソン病の震えのメカニズムと治療

東洋医学は二千年の歴史を数えるとはいえ、この間ほとんど進化することが出来なかったと言えます。

それは東洋医学のバイブル「黄帝内経素問霊枢経十八巻」の解釈に、ひたすら注力し続けてきたからです。特に脳に関しては原典の中にほとんど語られていないのも一因だからです。

紀元前でも解剖は行われたことが、成書には書かれていますただどうも当時の解剖遺体は犯罪者のもので、解剖時には脳は腐っていて解剖どころではなかったそうです。

最近聞いた話では、江戸時代杉田玄白が解剖を行ったときでも、犯罪者の脳は打首で数日さらされたあとだったので、脳の解剖は不可能だったそうです。

さて今日は西洋医学の進歩と言っても治療ではなく、解剖学生理学と分析機械の進歩で、人間の整理活動が次々と解明されてきました。

繰り返し放映されているNHKの「人体シリーズ」では、解明されればされるほど東洋医学の基本理念の正しさを、まさに証明される結果となっています。

ただし解明され東洋医学特に鍼治療では、それらを取り入れて治療できることが出来ないでいたわけです。

日本では鍼治療は医療類似行為とされているように、腰痛肩こり治療海外ではペインクリニックと認識されているのが、その証拠です。

気の達人と言っても気功師ではなく、治療家では考えられないレベルの気を鍼に込めて使って、腰痛肩こり以外の病気でも治す規格外の治療家がいます。ここではこのレベルの話はいたしません。

東洋医学の鍼治療ではこの治療の説明のエキスキューズとして、経絡調整をすれば自然治癒力を引き出すので、あとは身体が勝手に治していくという理論がまかり通っていました。自然治癒力の源はブラックボックスで説明ができないのだと、なんか分からない事になっていました。ホメオスタシスという言葉もおなじようですね。詳しいわけではありませんが。

脳についての解剖生理メカニズムの理解は専門家に頼っています。私は中外医学社発行の「Clinical Neuroscience 月刊 臨床神経学」を参考にさせてもらっています。

参考にいたのは、 Volume 25 No.1 「Parkinson病 What's new?」 25-3「ふるえの臨床」29-5 「パーキンソン病治療」

特に Volume 25 の1月号は振戦のメカニズムの詳細が図式化されています。しかし何度読んでも本当のところ理解は出来ません。

というのは頭の中でこの大脳基底核のメカニズムが崩れたのを、どのようにして鍼で修復できるのかを考えたときに、「さて?と思案してしまったからです。

しかし問題は重大です。急がねばなりません。何しろ我が妹の右手は震え足に力が入らず、とうとう顎まで左右に震えてきました。

パーキンソン病の際の大脳皮質ー大脳基底核ループにおける活動変化 P 27」を見れば、鍼治療はなかなか難しいことになると思いました。

大脳基底核の働きとは、脳の中で真ん中辺にあり、ざっと言えば運動命令を中継する重要地点、このように理解しました。そのメカニズムは複雑です。
鍼ごときで修正できるのか、最初はどうなるかとおもいました。

高麗手指鍼では治せません。
様々な鍼技術と同様に脳神経のツボがまず無いからです。
それに調整する理論がありません。

私のホームページ「手のひら先生のリウマチ相談室」には、手のひら先生スタイルの高麗手指鍼のバックボーンはどのようなことがあるのか、どのようにして出来上がっているのかを詳しく説明しております。

この理論的な背景が有っても、パーキンソン病に効果が出るのかは不明でした。
しかし私の考える脳神経関連の病気では、その部分この場合黒質部から出るドーパミンだけの解決では、パーキンソン病は治せないと考えました。視床 視床下核 大脳皮質なども含めた部分を刺激抑制しなくては、元の状態に戻せないと考えたのです。

ではどのようにして震えを抑えるようになっているのか?


そこで先人の知恵とそれこそ自然治癒力 そして最も肝心なことは手のひらという治療場所が、身体や足や頭に比べ優れていることです。
ただし初期に考えられた高麗手指鍼では、脳疾患はすべて治せないでしょう。

ほんの少し前に、間中喜雄博士が中心になって活動された「トポロジー学会」が京都にありました。論文でしか先生方を知りませんが、その当時の鍼灸に傾ける情熱がそれこそ半端ないものと伺われます。

その中に河合吉弘先生がいらっしゃいます。この先生は長野潔先生の一番弟子で「Kiiko Style」で有名な、松本岐子先生がよく紹介されていました。
圧電素子から出る電流を使うことで、様々な病気に応用研究されていたようです。
これと間中喜雄博士の発明品「イオンパンピングコード」 更に私の発明品「キードルキーパー」を使うことで、大脳基底核の問題も解決しました。

ただこれだけではなく「手のひら先生スタイル」としているのは、大脳基底核も海馬も大脳皮質もあらゆる関連する脳神経のツボを刺激調整します。


この調整できるのは耳鍼の場合と異なり、気の流れが手のひらにはあるからです。
もちろん東洋医学ですから経絡調整は大切な要素で、これは外せません。

だからパーキンソン病の振戦は治せるのです。

パーキンソン患者には鍼治療だけではなく、自宅での心のケアの大切さも指導しましょう

心のケアと言ってもカウンセリングではなく、たった一つのこと交感神経と副交感神経の、バランスを取る方法を指導することです。

西洋医学では出来ません。
たった一つ腹式呼吸をすることだけです。
腹式呼吸をすることで副交感神経が整い、その結果交感神経が抑制され両者のバランスが整うといった、古典的な方法のみなのです。

交感神経を抑制さえすればいいじゃないかというとこれが出来ません。
薬で鎮静剤がありますが、これは頓服的なもので治せる薬では無いのです。

当院の患者さんには交感神経副交感神経のバランス調整法を教えます。
リウマチでも脳溢血後遺症でもはたまたパーキンソン病など、患者さんは脳血流に多少の障害を抱えており、うつ症状またはそれに近い落ち込んだ状態でいます。

そこで治療はもちろんですが、日常生活での心の回復もかねて、いくつかの方法を教えます。

ただ残念なことに、患者さんの殆どが落ち込んだ状態でいるので、あまりこの説明は聞いていないことがネックになっていますでしょうかね。
それで何回も治療のたびに声掛けをすると、治療が進んで頃にやっとですが、日常生活に取り入れて見てくれるようです。

 

ところでいつの頃からか「病は気から」の意味が「病は気の持ちようでどうにでもなる」の意味に変わってきました。

それは大いなる誤りです。

 

それなら笑っていれさえすれば、癌にもリウマチにもならないか?といえばそれは嘘とわかります。
「病は気から」は「病は気の乱れから」という東洋医学の言葉で、病になるのか12の経絡の気の乱れから起こるということです。
ちなみに「心(心臓)の感情は笑いである」とされ、過度に笑えば気が違う、すなわちキチガイになるのです。

心臓に宿るのは神であり精神でありひいてはキチガイ、今では精神病という病名が付けられることになります。

笑いがすべて解決することはありません。

落語などを見聞きし笑えば免役が上がるというのは、一過性のことで常にそれが病気対策になるわけではありません。
第一落語家ががん患者になったりするのは、おかしいことでしょうよ。

 

さて我々治療家は本人が楽になるように、そして病気が早く良くなるように自宅で自己治療をしてもらいましょう。

その基礎理論として故新潟大学安保徹教授の、自律免役調整法を取り上げましょう。
もう有名になってしまった阿保福田理論の「爪もみ法」です。

薬指を除いた4本の指の爪甲根部 つまり爪の根っこを少し痛いぐらいに押せば、副交感神経が活性化される。それが副交感神経が活性化し、血液の成分リンパ球と顆粒球の比率を正常にし、免役を上げ病気を治せる体勢になるという理論です。

教授が爪甲根部を押すのに代わって血を取ることを瀉血と言いますが、これも同じような効果をもたらと説明されています。さらにこの瀉血の技術はもともと鍼灸師の技術である、と言っていただいたのでそれまで多く訴えられた瀉血の裁判はなくなりました。
治療家は教授に感謝しているのです。

さて私は「手のひら先生」の商標を持っていますので、それだけに甘んずることは出来ません。(えっへん)


経絡はそもそも気だけの通り道であったか?と考えるわけです。

古代の中国人治療家は神経のことを見ていなかったとか、脳のことが分からなかったとして、一段低い医療として攻撃の根拠にしてきました。


そのようなことは決してありません。


それはあなた方が知らなかっただけのことです。
もちろん東洋医学の専門家と言われる方たちも、思いも至らなかったところなのでもあるわけですが。

古代中国大陸にいた治療家はたとえ神経のことは見たり知らなかったとはいえ、その調整法は経絡で十分に調整できると考えていました。


その証明方法など詳細は今回はお話いたしません。


患者さんには交感神経副交感神経の簡単な整え方はお教え致しております。

副交感神経を活性化して交感神経を抑制し、結果バランスを取るなんて七面倒臭いじゃないですか?いっぺんに調整できれば簡単でいいじゃないですか。


自分自身が発見し驚き使ってみて、体調を整えています。

そのうちに一般公開できるでしょうが、この世界はなかなか難しいので今回はここまでということで、自律神経を整える簡単な方法があることをお知らせするにとどめます。

その他は一般的に知られていることです。
良いイメージ悪いイメージを想起させ、そのことが患者さんの脳や身体にどのような変化を与えるかを、実感していただきいかに良いイメージを保つことが自分にとって、身体を治すことに大切かを自覚してもらいます。

藤田紘一郎先生のご著書「腸は利口 脳は馬鹿」にあるように、脳は簡単なことで騙されてしまうのです。良いイメージを持てば身体も良くなるし、くよくよ考えいつまでも腐っていれば、治りも良くないし自分にも悪影響が及びます。

同時期に来られたリウマチ患者で、お一人は活発な方お一人はリウマチになったということで、落ち込んでしまった方でした。
お一人は1年で軽快し、もうお一人は結局私の病気が有ったので、延べ10年で治りました。その差は心の持ち方いかに健康状態を保つかにあったかだと考えています。

パーキンソン病についてはもっとこのことは重要です。


リウマチにもうつ症状は起きますが、パーキンソン患者には発症の原因に血行が阻害され、脳自体が侵され正常な働きができなくなるので、うつの症状を伴うのです。


震えを見られたくない、動きが緩慢になり人と接触したくない、などなどがおき次第に閉じこもるよいうになってしまいます。
それがまた症状を悪化することを自覚してもらうことが、この病気の克服の近道であることをお話ししているところです。

「手のひら先生スタイルのパーキンソン病治療法」

パーキンソン病の鍼治療理論・技術・実績

パーキンソン病の治療が完成しました。


只今症例2例目が目覚ましい効果を発揮していることで、理論と治療法が正しいことが証明されました。

10年前に自身の脳溢血治療を治したいと、始めた高麗手指鍼では治せないとすぐに分かりました。発症直後から新しいツボと理論が改めて必要なの必要性を感じて、まずそこから治療法を考え始めました。

同時期に妹がパーキンソン病を発症したので、こちらも治さなければなりません。脳の障害であることはどちらも同じものですから。

なんとかしなくては、しかし方法が当時の高麗手指鍼の中には全く無いのです。
正確かつ確実に治療するには、脳神経の各部分のプレパラートが絶対に必要になるのです。大雑把なものなら鍼灸師でも購入できたのですが、大脳基底核 下垂体 視床下部 松果体 などになると、国内では医師しか自由に作成したり購入したりすることが出来ません。

 

あるセミナーでご一緒させていただいた鍼灸師の方も、どうにかして脳細胞をほしいと思い、親戚のお医者さんから手に入れたかったらしいのですが、叶わなかったそうです。

私の病気が起きてから5年経過した時に、それが手に入るルートをやっと見つけました。そこから脳神経のツボを手のひらに落としたのが3年ほど掛かり、治療に活かせるようになったのが2年ほど費やし、更に治療理論として確立したのがやっとここ1 2年ほどのことで、もう合計10年は経過しました。

妹のパーキンソンの震えはすでに止まっています。日常生活には全く支障はありません。本当のところを言えば、薬はもういらないので医者に通う必要はないのです。
しかしこの手の病気にはうつが必ず絡んできます。


きつく医者通いを禁止する薬をやめろというと、鍼治療自体に来なくなるので、今のところは知らぬふりをしています。きつい言葉がけには細心の注意が必要です。

 

大病院のお医者様は何も出来ないことを知っていても、患者にとっては不安がよぎるので、そこに通わなくなることは考えられないのです。


それが身内のパーキンソン患者の状態です。完治したと言っても何ら問題はない状態です。

 

さてそこに今回パーキンソン患者1名がいらっしゃいました。
振戦 動作緩慢 うつ症状 身体がかがみ勝ちになっています。
典型的なパーキンソン患者の症状です。

治療2回めのあとから振戦がすこし治まってきたことに、付添のご主人とも感じ取ったようです。このように反応の良いのは治療が完成しているからですが、それに気がつくのは鍼灸師にとっても、レベルの高い患者さんに出会えたことはありがたいことです。

3回目からは「振戦の質が柔らかくなってきたと仰っていました」

坐骨神経つのような痛みがあります。激しい痛みでは初期の痛みは自らを傷つける、または身を削るようなひどい痛みのようですが、3回も治療をするとそれが痛いのだが耐えられるそのような痛みに徐々に変化してくることが、患者さんの言葉に現れます。

動作も徐々に変化し良くなってきています。

高麗手指鍼を使った「手のひら先生スタイルのパーキンソン病治療」は、先達の叡智がぎっしり詰まっています。


まず高麗手指鍼の発明者柳泰佑師 アメリカ在住で「長野式きい子スタイル」の松本岐子師 故間中喜雄博士のイオンパンピング 河合吉弘先生のパチパチ治療法 そしてフランス人耳鍼のポール・ノジェ博士の理論 そして元野球選手で監督だった古田選手の言葉を借りて「そして メインは俺!」といった具合です。

まさに鍼灸治療は文化であって、今では世界の叡智が詰まっているものになっています。

 

参考にしたYNSA(山元式新頭針療法)では、ツボをピンポイントで取穴することは出来ません。脳神経刺激をゾーンで行うとする、朱氏頭皮鍼は基本に気功の問題があるので簡単には使えません。

昨今はiPS細胞によってパーキンソン病治療の模索や、実験検証が行われているニュースが流れてきます。しかしパーキンソン病ドーパミンの分泌不足だけではなく、発症したあとにはレビー小体などに代表される、神経が侵される様になっています。

手のひら先生スタイルではこれらに対し

1 鍼治療の基本である血流の改善を行います
2 独自の免役調整法を行います。この調整法は「手のひら先生のリウマチ相談室」内に詳しく丁寧に解説しております。
3 脳は特殊な防御装置が備わっています。体の免疫を高めても脳まで届くことは簡単ではありません。そこでその装置の解錠する方法を行います。
4 海馬を刺激することで脳神経産生を促します。
5 パーキンソンの震えに関係する大脳基底核を刺激し、正常化を図ります。

これが治療として行われている内容です。

更に患者さんは病気の進行に伴い、血行障害で起きるうつ症状を克服する方法を教えます。
手のひらの刺激の方法、マッサージや経絡の気を整える方法です。

更に「腸は利口 脳は馬鹿」藤田航一郎 著 があるように、脳の活性化は簡単にできるので、その方法も教えています。

東洋医学は全体を西洋医学は部分を、というのが昔から言われていた、東西医学の特徴を端的に表した言葉です。
しかし古典の解釈に終止してきた鍼灸では、現代の免役疾患や脳神経疾患には対応できません。

新しい視点ツボの考え方そして治療方法が必要です。
新しい治療方法と言っても日本には素晴らしい研究をなさっていた偉大な先達がいらっしゃるのです。
歴史に埋もれた先生方の業績を、新しい光を当てることも我々の使命でもあると私は考えるのです。

必ず改善するパーキンソン病の新しい鍼治療

 

パーキンソン病を完治する薬はゼロです。治す方法は西洋医学にはありません。
でも患者さんにとっては何が何でも元の体に戻って、仕事をしたり普通の生活に戻りたいですよね。
パーキンソンの発症原因はドーパミンが出なくなると言われています。
しかしLドーパという薬を処方されても効果なく、徐々に進行していくのですからこれだけが原因とは限らないでしょう。

西洋医学でだめなら日本には様々な治療法があります。
と言っても信頼できる治療法がいくつあるかというわけですね。
納得できる根拠がないと、それを試す勇気は湧いてきませんね。

東洋医学漢方薬は1500年以上の歴史が、鍼灸では2000年以上の歴史があります。
漢方薬ではパーキンソン病に対し実績はありません。
パーキンソンが発症するメカニズムは解明されていますので、それに対処する薬はありません。
対症療法と言って血流改善などの処方薬であり、根本治療になるわけではありません。

さて鍼治療です。
パーキンソン病の治療には脳神経のツボが必要ですが、そのピンポイントの刺激ができるツボがあるか否か検討してみます。
伝統的な体に刺す鍼治療でこのようなツボはありません。
仕方ないことで何しろそれらのツボは、二千年前に描かれたツボなので、今の医学で描かれるような脳神経は最初から分からなかったのです。

近年発明された鍼治療ではこのようなツボはどうなっているのでしょうか。
フランス人ポール・ノジェ博士の発明された「耳鍼」には、脳神経のツボがかなり詳細に描かれていますが、使用法は書かれていないので
残念ですがパーキンソン病に効果的であったというような記載はないようです。

最近になってやっと注目をあびるようになった、山元敏勝博士の発明されたYNSA(山元式新頭針療法)には、脳神経のツボというより
ゾーンが書かれていますが、ピンポイントで大脳基底核を刺激するようなことは出来ません。

鍼灸治療は昔からそうなのですが、おそらく二千年以上前からでしょうが、ツボはそれなりでも気のパワーで治せる、そのような達人が
いたので今ももしそのような治療家だったら治せるかも知れませんね。

そこに手のひら先生スタイルが存在するのです。
私が高麗手指鍼をベースにして完成したのが、「手のひら先生スタイルの高麗手指鍼」です。
パーキンソン病の治療例も掲載しており、関心のある方はご覧ください。

パーキンソン病治療法|東洋医学 鍼灸治療なら手のひら先のリウマチ相談室

手のひらの中に描かれた脳神経のツボは、単純に刺鍼すれば良いわけではなく、人間の進化に伴い次々と描かれるようになったので、
それを正確に鍼を刺さなければ、効果を引き出すことは難しいでしょう。

お読みいただければ理解していただけるでしょうが、人間は進化してきました動物です
脳も進化してきました。
それとともにツボについても、進化とともに現れる場所が違ってきたのです。
それも従来この臓器を刺激できるツボとされていたものに、特に脳神経は隠れてしまうのです。

それらの理論や実際にツボを探し出す技術は、ほとんどの鍼灸師ではわからないはずです。
パーキンソン病に最も関係するのは、大脳基底核ですがこのツボは今まで描かれたことがありません。
したがって治療ができるはずはなかったのです。

今まで存在しなかったパーキンソン病を治療する方法があった、そう思い始めましたか?
今までの鍼灸はやってみた、治療した、効果がでた。このような治療法でした。
理論は有ってもこの治療にはこれ!そのようなピンポイントに治療理論ではありません。

手のひら先生スタイルは西洋医学の高度な分析を踏まえ、かつそれをベースに高麗手指鍼を高度に進化させ治療に生かしています。

少しは試してみたい気持ちが湧いてきましたか?

鍼灸学校で学んでいた時先生が言いました。
「身内の病気を治したらそれは一人前の鍼灸師になった証拠だ」
身内はお金は払わないしそれでいて、あそこが良くないまだ完全に治っていないなど、文句が多い最悪の患者だからです。

私の妹がパーキンソン病を発症したのは10年前です。
高麗手指鍼で治療をはじめましたが、ますます悪化してく中で振戦は右腕から始まり、とうとう顎までが左右に揺れ始めました。

そこから始まったのが手のひら先生スタイルのパーキンソン病治療でした。
脳のツボを見つけたのが5から3年前に、それからそれおどのように使うか理論化したのが、およそ2年前でした。
更になぜそのようにしなければならいのか、理論を確立したのが1年前ぐらいでした。

現在は震えもなく日常生活は支障なく送っています。
私も一人前の鍼灸師になれたか?と先生と聞きたいです。

どのような世界でも同じですが、先端をゆく治療法は理解されない傾向があります。
でもそのような中で勇気をもって治療を受けられる患者さんがいます。
パーキンソン病が治ると書かれても、にわかには信じられないのがネット社会の弊害でもあるので、
これからは実績が信頼を得る方法になるのでしょうか。

しかし完成した手のひら先生のパーキンソン病治療法は、他の病気のように治療成果が出始めます。
坐骨神経痛の痛みなどは治療を始めると、3回目あと 6回目あと そして12回め終了後に変化が出ます。
痛みが明らかに変わってくるのです。
そのぐらいの頻度で身体が治療の影響を受け、変化を始めるのです。

パーキンソン病でも同じような変化を患者さんは感じられたようです。
痛みと違って先は少々長いでしょうが、このように身体が反応し始めたことは完治する希望が大いにあるという
目印になるはずです。

その他の手のひら先生スタイルはこちらです。

「手のひら先生のリウマチ相談室」

パーキンソン病治療の完成

パーキンソン病治療方法が確定しました。

ユーチューブに動画をアップしたとおり、私の妹のパーキンソン病もかなり成果を上げていました。

しかし自分が納得し患者も短期間でその効果を感じられる、そのような究極の治療法を見つけ出さずにいました。

脳神経に関わる病気ですから、私の脳卒中治療と方法は変わりません。

 

一つ大きな問題がありました。

東洋医学には経絡という気の流れ道があります。この氣の流れは皮膚の下を流れます。二千年前に考えられたこの治療法では、神経に関わる病気も全て経絡の調整で出来るはずと考えていたのです。

ところが西洋医学解剖学が伝わってきて、神経というものが人間にはあると日本人は知ったのです。

それから右手を動かすのは脳の左の部分である、つまり頚椎の第2関節辺りから神経は交差していることを知りました。

パーキンソン病で右手が震えるなら、治療は左半身で治療しなくては効果がでないとされたのです。

いままで二千年近く右の症状は右で、左の症状は左で治療していたのに、頭のなかで混乱が生じていました。

その問題がやっと解決いたしました。と言っても私だけの問題かも知れませんが。このことによって治療効果が大きく変わったのです。

右の症状は左手の中の右に当たるところを治療すれば、今書いたことが自分の中でしっくり来ることが分かりました。

これで難問解決です。

それで治療してまだ2回ほどですが、効果はハッキリ出ました。

患者というものは完璧に治らないと我慢できないもので、少しでも悪いところを探すようで、まだ寝る前に震えるとか言っていました。

が治療に来る義理の姉さんが言うには、今日一緒に車に乗ってきて氣がついたが、今日はまったく震えていなかった。

車の運転をすると緊張するので、右手はいつも震えていたのです。それが消えました。

もう数回治療すれば完治して、振戦は消えるでしょう。その結果はYoutubeにアップするつもりでいます。

東洋医学にはまだまだ乗り越えなければならない、大山小山はまだまだありそうですが。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

どこのツボをどのように治療するか?

神経難病と言われる病気は、左に症状が出ていれば右の方を治療するのが原則です。

この根拠は経絡は皮膚の直下を流れるから、右は右で治療し神経は頚椎2番あたりで、交差しているからというのが理由でした。

 

実はいつも「本当かなあ?」と思いながら治療をしていました。

伝統的な鍼治療はこのように治療は行われているのですが、手のひらの場合はどうなのかなと長い間考えていました。

半世紀も前ですが、小林秀雄岡潔という、2大巨頭が対談した「人間の建設」という、ベストセラーがありました。

その中で岡潔が「理論的には成り立つのだが、感覚的には納得できない場合がある」と言っていました。数学は好きだが出来の悪い私としては、「そういうものなんだ」としか分かりませんでした。

なあんとなくそんなものなのかなと言う感じでした。

それがしっくりと来るそして理論的にも、自分自身で納得できる治療法が出来ました。勿論治療効果もではじめました。

それは言葉としては単純です。

パーキンソンで「震える右手の治療は、左手の中の右手に取る」ということです。

また一つ問題が解決出来ました。

水野晴郎口調で「いやー!鍼灸って本当に面白いですね」

 

 

 

 

 

パーキンソン病と大脳基底核

大脳基底核黒質から出るドーパミンが不足することで、パーキンソン病の症状が出る、これが原因だとどこにでも書いてあります。

ならここを修復すれば済むはずですが、そうは行かなかったのが今までというわけです。

私の治療でもあれこれ試行錯誤してきましたが、どうやらこれで着地点かなと思えるところまで来ました。

大脳基底核のツボ刺激です。

簡単に書きますが伝統的な鍼灸では、このツボはありません。

かろうじてノジェ式耳鍼にはツボが記載されてありますが、残念ながら日本では耳鍼の使用目的は、ダイエット専用と残念な状況です。

大脳基底核にただ鍼を刺せばよいというわけではなく、陰陽を考え補瀉を考慮して、患者の状態を診断して、鍼の刺激量を決めます。

更に治療の段階が進んできたら、ピエゾ電流を流して、更に刺激量を増やします。

パーキンソン病の治療に脳に電極を埋め込んで、詳細は不明ですが、そこに適宜自分で電流を流し症状を消す、これに近い刺激と考えても遠からずかもしれません。

しかし私の方法では根本治療を目指すので、電極は必要ありませんし症状が消えたら元の状態に戻ります。

今回やっとたどり着いた治療法では、もう数回状況を見なければなりませんが、その目的は達成できたのではと思います。

この方法で私自身の脳溢血後遺症の治療も行い、十分効果を実感しているので、自信を持っています。