ニードルキーパーとパーキンソン病治療
パーキンソン病治療の脳神経の治療箇所については、少々お話してきました。
その中心は大脳基底核の異常が起こす振戦でした。
さて、パーキンソン病を治療するに場合、大きな働きをするのが写真に示す「ニードルキーパー」です。
もしこれがなければ「手のひら先生スタイル」が完成しなかったでしょうし、リウマチがんその他シェーグレン症候群などの免疫疾患は治せません。
ただし同じ免疫低下の免疫疾患の「手術後の腸の癒着」は、ニードルキーパーは必要なく、鍼だけで免役度を上げれば治ります。
この差は症状が全身に及んだものか否かでその使用は分かれます。
東洋医学に関わる以外の方ではわからないでしょうが、東洋医学は「気の治療」であり気を調整することなしには、病気治療は出来ません。
これが二千年前からの基礎理念なので、これを外したり無視したりすることは出来ないのです。
もう一つの治療に関して治療家の大きな役目があります。
ただ鍼を刺せばそれで病気を治せるわけではありません。
腰痛肩こりならそれでも十分に治せるでしょうが、内臓疾患にかかるときは十分ではありません。
古典ではその鍼を通して治療家の「気」を患者に与えて、治す力を補助するという考えです。
鍼を保持しそこに弱電流を流します。
身体を流れる「気」は電流です。
北斗の拳「ケンシロー」のモデルだった氣功の師「鳥居隆篤」先生もこう仰っていました。
患者に気を与えると言っても、がんやパーキンソン病・リウマチ患者に、私が病を克服出来るだけのパワーを与えられる自信はありません。
そこで手のひらに通電することを考えました。
ここからは発明秘話になります。涙だ涙のお話になります、かな?
アイデアはわきましたがいざ作るとなると簡単ではありません。
高麗手指鍼療法で使用する鍼は、2センチぐらいの長さで0.1ミリほどの太さです。
これを手のひらに打つと皮膚の下2ミリからせいぜい3ミリほどしか深くは刺しません。
そのためここに電流を流すためにクリップで挟むと、鍼はその重さで抜けてしまいます。
そこでニードルキーパーを考案しました。
最初からこのような形が出てきたわけではなく、スポンジを二つ折りにしてその間に鍼を挟む、そのような簡単なところからはじめました。
それでは所詮1経絡しか調整ができません。
少しづつ形を変え今の原型が出来たのがアイデアが出てから3年掛かりました。
最初は塩化ビニールを折り曲げて作ることを考えました。
ところが頭の中では塩化ビニールは自在に曲がるのですが、いざ材料を目の当たりにすると思うようには形を変えられません。
ペンチで曲げたら折れますし、なにか熱を加えれば曲がりますが、熱すぎれば曲がり変形するが思うように整形は出来ません。
そこで考えていたら当時パーマを掛けていた床屋のコテが浮かびました。
コテは昔は炭火で熱くして使っていましたが、この時になると基盤が入っていて小さなコンピューター内臓のコテになっていました。
その時から自在に整形が出来るものが出来たのです。
最難関はニードルキーパーを指に支えるバンドです。
コードを束ねる結束バンドは有ったのですが、はめて緩める自在に着脱ができるゆな結束バンドが見つからなかったのです。
もうダメだと諦めようとした時に、突然光が射してきて着脱式の商品名インシュロックタイが見つかり完成したというわけです。
もしこのニードルキーパーがなければ、先程説明したような病気は治すことが出来ません。
パーキンソン病治療になぜニードルキーパーが必要なのかを考えました。
第1は、脳深部の神経に刺激を与えなければならない。
第2に、パーキンソン病と判定されたときには、ドーパミン産生する黒質の神経が脱落しただけではなく、周辺の脳神経もすでに侵されているので、全体を調整する強い刺激がいる。
第3に、気を補う。
第4に、また項を改めて説明しますが、この他に先達が考案した特殊なコードを使い、瞬間的に高電圧を流して脳神経を活性化します。
パーキンソン病は西洋医学では難病に属しますし、東洋医学では治療ができないものです。
それらを超えて治療効果を上げるためには、全く新しい観点から鍼治療を見直さなければならなかったのです。
理論的なところは難しいので、おいおい説明する予定です。
人間には治す力が備わっています。
自然治癒力などという訳の分からない陳腐な言葉使いは止めて、適切な刺激を与えることにより働き始める、免役脳神経修復装置システムが、再稼働し始めるのです。
人間の仕組みはNHK番組「人体」でも明らかになってきたように、全体の組織臓器は相互に関連しながら、人間全体として可動していることが科学的に説明できるようになったのです。
しかし全人的に治療する方法は東洋医学的な哲学と方法が、西洋哲学よりも優れていると考えます。
ただ検査方法や機器外科手法分析力などは、西洋医学が凌駕しているのは事実です。
素人やよく東洋医学がの根本を理解していない人は、西洋東洋の良いとこどりをすればより良い医療が受けられるのでは?と考えるのでしょうがそれは根本理念が全く違うので不可能です。
そのように主張する時、基本は西洋医学に置いて補助として使うと考えるはずです。
例えば薬を飲んでちょっと鍼やお灸を据えるとかでしょうか。
手術をしたあとに漢方薬を服用するとかでしょうか?
治療哲学を異にし治療方法、薬開発の理念も異にするものを併用しても、それで良い結果が現れてくるはずはないと考えます。