パーキンソン病 原因と治療法

手のひら先生のリウマチ相談室を運営する筆者が、高麗手指鍼のパーキンソン病治療についてお話いたします。

パーキンソン病の震えのメカニズムと治療

東洋医学は二千年の歴史を数えるとはいえ、この間ほとんど進化することが出来なかったと言えます。

それは東洋医学のバイブル「黄帝内経素問霊枢経十八巻」の解釈に、ひたすら注力し続けてきたからです。特に脳に関しては原典の中にほとんど語られていないのも一因だからです。

紀元前でも解剖は行われたことが、成書には書かれていますただどうも当時の解剖遺体は犯罪者のもので、解剖時には脳は腐っていて解剖どころではなかったそうです。

最近聞いた話では、江戸時代杉田玄白が解剖を行ったときでも、犯罪者の脳は打首で数日さらされたあとだったので、脳の解剖は不可能だったそうです。

さて今日は西洋医学の進歩と言っても治療ではなく、解剖学生理学と分析機械の進歩で、人間の整理活動が次々と解明されてきました。

繰り返し放映されているNHKの「人体シリーズ」では、解明されればされるほど東洋医学の基本理念の正しさを、まさに証明される結果となっています。

ただし解明され東洋医学特に鍼治療では、それらを取り入れて治療できることが出来ないでいたわけです。

日本では鍼治療は医療類似行為とされているように、腰痛肩こり治療海外ではペインクリニックと認識されているのが、その証拠です。

気の達人と言っても気功師ではなく、治療家では考えられないレベルの気を鍼に込めて使って、腰痛肩こり以外の病気でも治す規格外の治療家がいます。ここではこのレベルの話はいたしません。

東洋医学の鍼治療ではこの治療の説明のエキスキューズとして、経絡調整をすれば自然治癒力を引き出すので、あとは身体が勝手に治していくという理論がまかり通っていました。自然治癒力の源はブラックボックスで説明ができないのだと、なんか分からない事になっていました。ホメオスタシスという言葉もおなじようですね。詳しいわけではありませんが。

脳についての解剖生理メカニズムの理解は専門家に頼っています。私は中外医学社発行の「Clinical Neuroscience 月刊 臨床神経学」を参考にさせてもらっています。

参考にいたのは、 Volume 25 No.1 「Parkinson病 What's new?」 25-3「ふるえの臨床」29-5 「パーキンソン病治療」

特に Volume 25 の1月号は振戦のメカニズムの詳細が図式化されています。しかし何度読んでも本当のところ理解は出来ません。

というのは頭の中でこの大脳基底核のメカニズムが崩れたのを、どのようにして鍼で修復できるのかを考えたときに、「さて?と思案してしまったからです。

しかし問題は重大です。急がねばなりません。何しろ我が妹の右手は震え足に力が入らず、とうとう顎まで左右に震えてきました。

パーキンソン病の際の大脳皮質ー大脳基底核ループにおける活動変化 P 27」を見れば、鍼治療はなかなか難しいことになると思いました。

大脳基底核の働きとは、脳の中で真ん中辺にあり、ざっと言えば運動命令を中継する重要地点、このように理解しました。そのメカニズムは複雑です。
鍼ごときで修正できるのか、最初はどうなるかとおもいました。

高麗手指鍼では治せません。
様々な鍼技術と同様に脳神経のツボがまず無いからです。
それに調整する理論がありません。

私のホームページ「手のひら先生のリウマチ相談室」には、手のひら先生スタイルの高麗手指鍼のバックボーンはどのようなことがあるのか、どのようにして出来上がっているのかを詳しく説明しております。

この理論的な背景が有っても、パーキンソン病に効果が出るのかは不明でした。
しかし私の考える脳神経関連の病気では、その部分この場合黒質部から出るドーパミンだけの解決では、パーキンソン病は治せないと考えました。視床 視床下核 大脳皮質なども含めた部分を刺激抑制しなくては、元の状態に戻せないと考えたのです。

ではどのようにして震えを抑えるようになっているのか?


そこで先人の知恵とそれこそ自然治癒力 そして最も肝心なことは手のひらという治療場所が、身体や足や頭に比べ優れていることです。
ただし初期に考えられた高麗手指鍼では、脳疾患はすべて治せないでしょう。

ほんの少し前に、間中喜雄博士が中心になって活動された「トポロジー学会」が京都にありました。論文でしか先生方を知りませんが、その当時の鍼灸に傾ける情熱がそれこそ半端ないものと伺われます。

その中に河合吉弘先生がいらっしゃいます。この先生は長野潔先生の一番弟子で「Kiiko Style」で有名な、松本岐子先生がよく紹介されていました。
圧電素子から出る電流を使うことで、様々な病気に応用研究されていたようです。
これと間中喜雄博士の発明品「イオンパンピングコード」 更に私の発明品「キードルキーパー」を使うことで、大脳基底核の問題も解決しました。

ただこれだけではなく「手のひら先生スタイル」としているのは、大脳基底核も海馬も大脳皮質もあらゆる関連する脳神経のツボを刺激調整します。


この調整できるのは耳鍼の場合と異なり、気の流れが手のひらにはあるからです。
もちろん東洋医学ですから経絡調整は大切な要素で、これは外せません。

だからパーキンソン病の振戦は治せるのです。