どこのツボをどのように治療するか?
神経難病と言われる病気は、左に症状が出ていれば右の方を治療するのが原則です。
この根拠は経絡は皮膚の直下を流れるから、右は右で治療し神経は頚椎2番あたりで、交差しているからというのが理由でした。
実はいつも「本当かなあ?」と思いながら治療をしていました。
伝統的な鍼治療はこのように治療は行われているのですが、手のひらの場合はどうなのかなと長い間考えていました。
半世紀も前ですが、小林秀雄と岡潔という、2大巨頭が対談した「人間の建設」という、ベストセラーがありました。
その中で岡潔が「理論的には成り立つのだが、感覚的には納得できない場合がある」と言っていました。数学は好きだが出来の悪い私としては、「そういうものなんだ」としか分かりませんでした。
なあんとなくそんなものなのかなと言う感じでした。
それがしっくりと来るそして理論的にも、自分自身で納得できる治療法が出来ました。勿論治療効果もではじめました。
それは言葉としては単純です。
パーキンソンで「震える右手の治療は、左手の中の右手に取る」ということです。
また一つ問題が解決出来ました。