パーキンソン病 3月18日
パーキンソン病治療の仕上げもそろそろでしょうか。
我が妹の右手も震えもほとんど治まってしまいました。
前回はまだ親指が小刻みに震えていたのですが、もうそれもかすかになっています。
脳神経のツボに鍼を刺しただけでは、効果は出ません。
これが鍼の難しさ、人間の身体のつくりの精緻なところなのでしょう。
それにしてもその解決策として、陰陽を考えた古代中国人は本当に感心します。
あれほど大脳基底核のツボを探し、視床下核を調整しても、うんともすんともしなかったのが、陰陽の考え方を導入しただけで問題解決しました。
なんでしょうかね?
人間の身体は常にバランスを取らないといけない、バランスの上に健康が成り立っていると、古代中国人は考えて見透かしていたのでしょうね。
古代中国人と言うのは、いまの中国人ではないと私は考えています。
世界史を真面目に勉強しなかったので、中国史には疎いのです。
とはいえおそらく鍼灸の萌芽は、紀元前1万年ほどではないでしょうか。
アホなヨーロッパ人が五千年前にヨーロッパにも鍼があったなど無知蒙昧の戯言を言っていますが、そんなことは絶対ありえません。
考えてみればシュリーマンのトロイアの遺跡発掘にしても、それは神話として語り継がれたものを根拠にして、そこから研究発掘が行われたのです。
ヨーロッパに鍼が存在していたなら、何らかの痕跡があってしかるべきなのです。
それよりも紀元前の中国で外科手術に長けていた医師は、トルコやギリシャあたりから来た外人であったという説が有力です。
つまりそのころすでに東西の文化交流が盛んであったということは、それ以前にも筋道はあったということでしょう。
文字にされたのが紀元前260年ごろの戦国時代なら、それ以前にその基本思想が成立していたことになります。
中国には竹簡の前に甲骨文字が発明されていたわけで、このような思想は文字になる前にその萌芽があってのちに文字にしてそれが確立されると考えるのが普通です。
殷の時代からさらにさかのぼって夏の三千年ほど前まで、中国の時代は遡れます。
その時代に文字が出来たなら、何もないところまでさかのぼるのはおそらくその3から2倍、およそ1万年ほど前に鍼の考え方はあったのであろうと思うのです。
するともうその頃から陰陽と言う思想が芽生えていたのでしょうか?
陰陽五行論は後世の治療家に理論を伝えるために、導入されたと説明を受けて来たのですが、これ本当のことなのでしょうかね。
突然そのような思想がでて来たのではなく、昔からあったものが醸成されて理論化されたのでしょう。
すると中国大陸にすんでいた治療家は、相当な洞察力があったと言うことでしょう。
それの考え方を期せずして取り入れたところで、難病と言われたものも治療できる、古代中国人は偉大だったなあと今更思う次第です。
パーキンソン病一丁上がりと早く言いたいですね。
それは病院のMRI判定を待ちましょうか。