パーキンソン病の鍼治療 震えは血流改善から
妹の振顫は朝夕に起きるだけになりました。
昼間はパーキンソン病にともなう様々な症状、振顫、動作緩慢、握力の低下などはほとんど見られません。
夕方と起きぬけに振顫がおきます。
これは脳血流の問題につきます。
すなわち疲れとともに脳に送られる新鮮な血が低下してしまうので、酸素が欲しい視床下核がふるえを起こし、手足を動かすことで血流改善を促しているのです。
ひとつのポンプである心臓は昼間に働くので、夕方と夜間はどうしてもその働きを低下させてしまいます。
そこでこのような現象が起きるというわけです。
心臓の調整は出来るようになったので、劇的に震え他はは抑えることができるようになりました。
それが一日24時間持続させるためにはどうするか。
それが今治療課題になっています。
ドーパミンだけの問題じゃないです。
そこだけ見ていたって問題が解決しないのは、Lド-パという薬があっても次々と現れる新薬が、全く役立たずであることを考えても明らかです。
人間全体の問題なので、全身を診る東洋医学でないと完治までは難しい問題です。
パーキンソン病もリウマチも次々と新薬が出るものの、ほとんど役に立たない薬ばかりです。
結局木を見て森を見ずという西洋医学の考え方では、神経難病は問題解決は図れないのでしょう。
視床下核の活動を抑制しても振顫は治まらず、結局心臓を調整し血流改善をしたことが、問題解決につながったということです。
しかし古代中国人は良くしたものでさすがと思えるのですが、心臓の経絡心経の気を強めることは戒めていたのです。
よく分かったのかと感心するのですが、これもいろいろな経験を重ねて単に心臓を治療したら、返って患者を死なせることになると理解したのでしょう。
さて朝昼の心臓がお休み状態の時の血流改善はどのようにするか、いまその問題の解決に努力中です。