パーキンソン病 原因と治療法

手のひら先生のリウマチ相談室を運営する筆者が、高麗手指鍼のパーキンソン病治療についてお話いたします。

パーキンソン病の鍼治療 新患も

 本日は我が妹の治療日でした。

また一歩前進の感じで右手のふるえが減ってきたようです。

少しふるえがあるのですが振幅も少なく、時に止まったりします。

前回の治療法が更に効果を出したので、それに上乗せする形で今日は経絡を少々変えて見ました。

治療後は全く震えなくなったので、このまま治療法を継続します。

年末であり忙しいので今週の治療は1回とのことで、それだけ体が良くなって治療より生活を優先できるまでなったということでしょう。

さて本日は新しい患者さんが見えました。

診断されたのは半年前ですが、症状が出始めたのは2年ほど前ということでした。

動作が緩慢になりジョギングが趣味だったのが、最近は出来なくなっているそうです。

確かに歩行を見ると左足が前に出ない、引きずるようにして時につまずくのではとも思えます。

治療は脳神経の関係するツボを中心にし、そのほか弱っている心臓のバランスをとるようにしました。

もちろん気の調整も必要です。

刺針して30分後に椅子から立ち上がり少し歩くと、ご自身も「あれっつ?」という感じでした。

引きずっていた左足がスムーズに前に繰り出す感じが出てきました。

パーキンソン病は脳神経に起こる病気ですが、それを治療するにはただ脳神経を刺激するだけでは直せません。

脳の関連する部分を刺激し活性化することも重要ですが、血流を改善しより早く回復させることを目標にしなければなりません。

そして脳の部分を刺激するだけではなく、脳全体を活性化する気の調整を図らなければなりません。

身体全体を調整し病気を治していくという東洋医学の根本哲学に根ざした治療法が、神経難病とされるパーキンソン治療に施さねば完治は出来ません。

まず第1回目の治療効果としては良かったのではないでしょうか。