パーキンソン病治療 4月10日
本日は私の妹の震えを伴うパーキンソンと、動作が緩慢になる患者さんと、2つのパーキンソン病の治療を行いました。
まず妹の症状は顎が小刻みに左右に揺れ、右手が振動するものです。
本日は前回月曜日の治療効果があったようで、翌日から体調が良く続いているようです。
治療は新しい考え方を加えて行いました。
脳神経のツボの研究を行っていく中で、神経のツボといえども陰陽を考えなければならないことに気づきました。
なかなか一つの考えから抜け出すのは至難の業で、究極治療が行き詰ったところで、その突破口として突然アイデアが湧き出してくるのが常です。
本日は大脳基底核を瀉して、陽側のツボは補したところ、オーリングテストの判定ではクローズになりました。
陰陽とも瀉、陰側を補にしても、それらはオープンになります。
どの場合にも同じ処方というわけには行かないようです。
改めて陰陽を考慮する重要性とその妙に感じ入ったことです。
さらに高麗手指鍼は伝統的な鍼と違い、震えを抑える風方があります。
これも左右変えて処方しました。
前回はあまり治まらなかった、顎の震えが今回はぴたっと止まっています。
右手は止まるけれど、意識すると少々震えます。それでも前回以前より状況は良くなったようです。
次回が楽しみになってきました。
動作が遅くなっている方は、喘息の持病とガンの既往症などがあり、抗がん剤はないものの服薬量は多い。
東洋医学では「聞」という診断技術が有り、これは体臭を嗅いで状態を知る方法です。
腐れ臭しの体臭は肺の病を表します。
喘息の薬によって、肺の循環などが傷んでいるのでしょう。
極端な話ですが、過去の肺がん患者は末期だったこともあり、どぶに頭を突っ込んだような匂いがしました。
「聞」は我々にとっても大事な診断手段の一つです。
気候変動が激しいこともあり、前回の治療後より少し動作が緩慢になったようにも見えます。
1ヶ月ほど治療間隔が空いたことも影響しているかもしれません。
ご自身の感覚としては良くなっているようですが。