パーキンソン病 原因と治療法

手のひら先生のリウマチ相談室を運営する筆者が、高麗手指鍼のパーキンソン病治療についてお話いたします。

パーキンソン病治療 9月18日

 妹のパーキンソンは震えが主になります。

進行してはいないのですが、手の角度を変えたり精神的に興奮したり、頭を使うと症状が出現します。

視床下核の興奮が淡蒼球外節に伝わり、両者が発振しだすと言われています。

手のひらに相応するツボを確定してあるので、そこの補瀉を行うと瞬間的に震えは止まります。

ただ鍼を刺すというのではなく、鍼灸理論に則った技術を使って指すということです。

治療中はこの振戦は止まっています。

パーキンソン病にはこのほか、筋肉が固くなったり動作が緩慢になる症状もあります。

つまり大きく分ければ二つの症状があることになります。

生理学から分析したものを、鍼灸でどのように結びつけるかで、このところ悩みが出てきました。

それは古来から言われてきた、鍼灸の補瀉とはどういうものかということです。

鍼技術に関しては悩みはありません。

さしてみれば体はそのとおりに反応するので、このことについては何ら問題がないのです。

しかしなおすということに関して、確たる「補瀉」に対する認識や理論を持たなければ、確信を持って治療に当たることができなくなるからです。

目の前の患者の治療は良しとして、例えば私が作っているサウンド・アキュパンクチャではどのように処理するのか、弟子に対して教育するときにどのように説明するのか。

このような問題が沸々とわいてきたのです。

先達の補瀉論はあっても、瀉ということに関しては今ひとつ納得するものがありません。

困った疑問がわいてきたものです。

まだまだ鍼灸は発展の余地がある学問であり、現実的な治療方法です。

古くてなお見方を変えれば、全く新しい革命的な治療法になり得るはずの治療法なのだと思います。

さて明日は思い切って「瀉」の立場に焦点を当ててサウンド・アキュパンクチャを改善してみようと考えています。

刺鍼については問題がなく、あとはいかにしてその効果を持続させるかになります。